猫の健診後の経過観察「愛猫テトラ」2024.1

猫のきろく

 こんにちは!アびです。
 健康診断後の経過観察(2023年12月に実施)として動物病院で受診し、愛猫「テトラ」の「ステロイド剤(プレドニゾロン錠)投与による緩和療法」及び「下部尿路対策の為の食事療法 」を実施した結果を見極める為、1か月後の再経過観察にいってきました。今回が2回目の経過観察となります。

 この記事では、「テトラ」の今回(2024年1月実施)の経過観察で検査した内容とその診断結果、掛かった費用などを画像付きで公開しておりますので是非参考にしてくださいね。

↓2023年11月に受診した「テトラ」の健康診断の結果をまとめております。

↓2023年12月に受診した「テトラ」の経過観察の結果をまとめております。

今回の検査項目について

 今回は経過観察及び血尿の診断という事で、以下の検査を実施していただきました。

・一般身体検査
・血液検査(CBC)+生化学検査(腎機能)
・尿検査

 今回の血液検査は、ステロイド剤(プレドニゾロン錠)の服用によって「炎症を抑えて好酸球の値に変化(改善)があるか」見極める為が目的となりますのでCBC(全血球検査)を実施していただいております。

 また、血尿が酷くなっていた為生化学検査(腎機能のみ)の実施もしていただきました。

 尿検査については、前回の尿検査の結果、アルカリ性に傾いていた尿のpHに基づき指示を受けた食事療法によって「尿のpHの値に変化(改善)があるか」を見極める為が目的となります。

一般身体検査

 一般身体検査の結果です。

 体重 3.50kg
 体温 38.3度
 視診 特に所見なし。
 触診 特に所見なし。
 聴診 心音に特に所見無し。

 前回の経過観察(2023年12月)後、吐く回数が前より少なくなりましたが、1週間に1回程度吐いております。尿検査で検出された血尿が悪化しており、尿の色が茶色に近い状態となっております。「テトラ」自身いつもと変わらない様子で元気が無くなっている訳でもなく食欲も落ちている様子は見受けられません。

 このように大分茶けております・・・かなり心配しております。

血液検査の結果

 今回は、好酸球の推移の観察が目的のCBC(全血球検査)、及び腎機能に関わる項目のみの生化学検査を実施していただきました。検査結果はこちら。

 白血球数が16200H/uLと減少し、リンパ球・単球・顆粒球・好酸球・好中球全てにおいて参考基準範囲内になりました。

 定期健診(2023年11月)時の血液検査の結果を踏また先生のステロイド剤(プレドニゾロン錠)による緩和療法を継続して実施しております。炎症が抑制された結果、白血球の数値・「テトラ」の症状(吐き戻し・結膜炎)の緩和が見受けられますので、先生より適切な緩和処置が出来ているのではないかと評価をいただいております。

MEMO
・白血球数(リンパ球+単球+顆粒球の総和)
・顆粒球数(好酸球+好中球+好塩基球の総和)

 次回以降のステロイド剤(プレドニゾロン錠)の投与について、さらに投与量を半分(=1/2錠を2日に1回服用)し、フェードアウトの方向で進めるとのことでした。

NOTICE
・(プレドニゾロン錠をはじめとした)ステロイド剤にはデメリット(副作用)があります

 赤血球については、低い傾向ではあったのですが徐々に減少しており、今回610万/μLから584万/μLと下がってきております。ヘモグロビンもぎりぎり基準値以下、ヘマトクリット値(HCT)は基準範囲ですが、減少傾向が続いております。先生によると、「ここが減っているのは栄養状態が関わっている。今食べている量から少し増やしても良い。骨髄の血液を作る機能も因果関係があるけど、ヘマトグリッチ血液の割合容積率は正常範囲を保っている。貧血であるという評価は現状はない」との見解でした。

 気になる腎臓に関する検査結果の評価ですが、「アンモニアも正常・尿素窒素も正常。クレアチニン(CRE)については低いけれど、病原が考えられるのは高い場合で低い場合は想定される事はない。筋肉量や栄養が下がると低くなることが考えられる」との評価でした。

アび
アび

血尿による流失の結果、赤血球が減っている?という素朴な疑問があります

 血糖値についての評価もいただきました。今回は201mg/dlと、過去一番の高血糖の状態でした。先生の見解ですと「200くらいだと糖尿病ではない。病院での緊張によるストレスの一過性で上昇することがよくある」とのお話でした。

アび
アび

本当に糖尿病でなければ良いのですが。

尿検査の結果

 今回の検査で一番気になる尿検査茶褐色になるくらいの血尿になっているのですから。
 今回の検査結果はこちら。

 pH6.5蛋白反応(2+)BLD(3+)KET(+)、尿比重は1.055という結果でした。前回の同様pHは改善維持、”ストルバイト結晶“もありませんでした。

 参考に、前回の検査結果はこちら。


 先生の指導の元、食事療法(ご飯を「ロイヤルカナン ユリナリー S/O」のみに切り替え)を実践し続けております。改善にに繋がっているので、先生より「食事療法は継続していきましょう」との指導を受けました。

 問題は血尿です。BLD(3+)のと前回と同様の判定ですが、2023年12月の経過観察時より相当数の血液が混じっている事が分かりました。
 顕微鏡の画像はこちら。

 丸いドーナツ状の赤血球が大量に混じっています。腎臓から膀胱・尿路のいずれかで出血している可能性があるのですが、2023年12月に実施したエコー検査では腎臓・膀胱の所見は無しとのことでした。膀胱・尿路に炎症などある場合は、頻尿・残尿傾向で尿の出方に異常(尿の量が減る・回数が増える・排尿時に痛そうに鳴くなど)がでるがそういう症状も「テトラ」にはありません。

 先生の話によると、「膀胱のどっか一部傷ついているのか、腎臓からの出血がどうなのか出てきているおしっこをみているだけだから、途中の経路がどうなっているかまでは検査では特定できない」「私たちのレベルでは正直分からない」との回答でした。要するに、対処療法しか出来ないという事でした。精密検査となると大学病院などの二次診療となるようです。

 また、新たな問題としてKET(+)※ケトン体 が陽性の判定でした。これについての先生の見解は、「脂肪の代謝の問題で、食べている量が少ないと体内の脂肪をエネルギーに変換する、その時の副産物として出るのがケトン体とのお話でした。

アび妻
アび妻

糖尿病の場合でもケトン体が出てくるようです

まとめ

今回の経過観察の結果

 今回、「テトラ」の経過観察の結果、血尿の原因を特定する事ができませんでした一般的に腎不全が疑われるような値を示しているよう項目があるのですが、こちらも判定は出来ないとのことでした。また、ケトン体(KET+)・高血糖値(201mg/dl)など、糖尿病も疑われるような値もありましたが、所見なしとの判定でした。

MEMO
・血液検査 白血球が改善 → ステロイド剤の緩和療法の継続実施(減薬)
・血液検査 赤血球が減少 → 食事量の増進で様子見
・尿検査 KET+ → 食事量の増進で様子見
・尿検査 BLD3+ → 原因の特定に至ることはできず対症療法の実施
・血糖値 201mg/dl → ストレスの一過性によるものとの見解

今回の健康診断の費用

合計 10,554円(税込)
内訳(税別)
・診察料 500円
・尿検査 1,000円
・採血処置 800円
・血液検査 4,200円(CBC検査+生化学検査 腎機能の項目のみ)
・処方薬(プレドニゾロン錠5mg 7.5錠) 375円
・サプリメント(UT Clean 60錠)2,720円

今回の健康診断の処方箋

・プレドニゾロン錠5mg 7.5錠(ステロイド剤)
 ※30日分(1/2錠を2日に1回)

・UT Clean 550mg 60錠(サプリメント)
 ※30日分(1錠を1日に1回)

テトラ
テトラ

引き続きよろしくお願いするニャ!

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