こんにちは!アびです。
2023年11月実施した健康診断後の経過観察として2023年12月より続けている、愛猫「テトラ」の「ステロイド剤(プレドニゾロン錠)投与による緩和療法」及び「下部尿路対策の為の食事療法 」を1か月ごとに継続して実施しており、その経過観察の為に改めて動物病院にいってきました。今回が4回目の経過観察となります。
この記事では、「テトラ」の今回(2024年3月実施)の経過観察で検査した内容とその診断結果、掛かった費用などを画像付きで公開しておりますので是非参考にしてくださいね。
↓2023年11月~2024年2月までにに受診した「テトラ」の健康診断の結果をまとめております。
今回の検査項目について
今回は経過観察という事で、以下の検査を実施していただきました。
・一般身体検査
・血液検査(CBC)+ 生化学検査(腎機能・血糖値)
・尿検査
今回の血液検査は、減量したステロイド剤(プレドニゾロン錠)の服用によって「炎症を抑えて好酸球の値に変化(改善)があるか」見極める為が目的となりますのでCBC(全血球検査)を実施していただいております。
また、血尿が継続していた為腎機能の検査と、糖尿病の有無の確認の為の血糖値の検査をしていただいております。
尿検査については、前回の尿検査の結果、蛋白反応、血液反応(血尿)、ケトン体、の反応及びストルバイト結晶が出ていた為、それの経過観察の為の検査となります。
一般身体検査
一般身体検査の結果です。
体重 3.48kg
体温 37.6度
視診 特に所見なし。
触診 特に所見なし。
聴診 心音に特に所見無し。
前回の経過観察(2024年2月)より吐く回数は変わらず、1週間に1回程度吐いております。体調は悪く見える事は無く元気ですが、たまに左目から涙・目ヤニが出ます。その時はあまり調子が良くなさそうです。また、血尿については採尿した尿の色を見る限りは無さそうに見受けられました。
その画像(2024.3.30採尿)はこちら。

色が薄くなっていました。詳細は後述しますが、「テトラ」に水分を多くとらせる対策をしました。
血液検査の結果
今回も、好酸球の推移の観察が目的の為のCBC(全血球検査)、及び生化学検査として腎臓に関わる項目(尿素窒素)と糖尿病に関わる項目(血糖値)の検査を実施していただきました。検査結果はこちら。


白血球数が14800H/uLに減少し、リンパ球が参考基準範囲内に大幅に減少、顆粒球のうち、好酸球は上昇、好中球は減少という結果でした。
定期健診(2023年11月)以降、ステロイド剤(プレドニゾロン錠)による緩和療法を実施しており、11月は1錠/日、12月は0.5錠/日、1月と2月は0.5錠/2日と徐々に減薬してきております。2023年の2月の受信時の先生の見解より、ステロイド剤の投与量からの白血球(好酸球)の数値の変位が合致しており、「テトラ」の炎症の症状(吐き戻し・結膜炎)との関連性を指摘されております。が、今回は白血球数全体の数値の改善が見受けられた為、ステロイド剤の投与量(0.5錠を2日に1回服用)は継続ですが、間隔を少し開けて2か月後の経過観察を行うとの方向で決まりました。
(問題が無くなればステロイド剤の投与は止める予定となっております)
ステロイド剤には副作用がありますが、基本的に猫は犬と比較して副作用が出にくいという事と、現状の投与量(0.5錠を2日に1回服用)を鑑みると、投与するメリット(症状の緩和)の方が大きいとの判断をなされております。
MEMO
・白血球数(リンパ球+単球+顆粒球の総和)
・顆粒球数(好酸球+好中球+好塩基球の総和)
NOTICE
・(プレドニゾロン錠をはじめとした)ステロイド剤にはデメリット(副作用)があります
赤血球については、減少傾向が続いており、前回567万/μLから今回556万/μLと2023年8月以降、減り続けております。ヘモグロビンも再びぎりぎり基準値外へと転じ、ヘマトクリット値(HCT)は基準範囲ですが、こちらも変わらず減少傾向が続いております。
腎臓病の判断の指標となる尿素窒素については、前回26.7mg/dlから今回2.65mg/dlとほぼ変わらず正常値で、腎臓の機能には問題がないとう判定でした。
糖尿病の判断の指標となる血糖値については、前回229mg/dlから今回194mg/dlと軽減しておりました。先生より、「参考基準範囲外だけど、猫については病院での緊張状態で200mg/dl前後になることはよくあること」という説明を受けておりますので、今回も問題がないという判定でした。
尿検査の結果
今回の検査結果はこちら。

pH7.5→6.0、蛋白反応(2+)→(1+)、BLD(1+)→(-)、尿比重は1.054という結果で、ストルバイト結晶及び血尿が無くなりました。
参考に、2023年12月(右)・2024年1月(中)・2024年2月(左)の結果は以下のとおり。



2023年11月の健康診断時はpH8.0でストルバイト結晶が有り、蛋白反応(2+)の状態でした。その直後から食事療法(ロイヤルカナンS/Oユリナリーのみ)を取り入れ、改善に努めてきました。が、2023年12月に血尿が見られるようになりました。さらに一か月後の2024年1月にはケトン体が検出されました。
血尿については、エコー検査を行った結果膀胱炎の所見が無かった為、原因が特定できない状態でしたが、水分不足でも血尿が出ることが分かったので、食事療法はそのまま継続し、下部尿路対策のウェットフードに水を足して(1回につき10-15cc程)与えました。その結果、改善につながったので食事療法食のみに切り替えた結果水不足となり血尿が発生したと推測されます。
ケトン体についても、同様に食事療法食に加え、食欲増進目的での他のドライフードをまぶす事で食事量を増やす事を心掛けました。その結果、改善につながりましたのでこちらは栄養が不足していたのかなと推測されます。
まとめ

長らく原因が特定できない状態が続いておりましたが、ようやく改善に繋げる事ができました。次は間隔が少し開き、2か月後の経過観察となりまだまだ気を抜く事ができませんが、次回の数値が良ければ食事療法の解除も視野に入ってくるとの先生の話がございました。「テトラ」にはもう少し頑張ってもらうことになりますが、これもQOLの為だと思いますので引き続き健康の維持に努めていこうと思います。
今回の経過観察の結果
血液検査(CBC+尿素窒素・血糖値の確認)
・白血球数(リンパ球減少・好酸球増加)について
┗ステロイドの投与量と因果関係が高い(吐戻しなどの炎症症状と合致)
→緩和療法の継続(ステロイド剤の継続投与 ※0.5錠/2日を60日間)
(副作用のリスクは低くメリットの方が大きい為継続の方針)
・赤血球の減少(567万→556万/μL)について
┗栄養の欠如の可能性
→食欲増進
・血糖値(229→194mg/dl)について
┗院内ストレスによる一過性の上昇の許容範囲
→300mg/dlを越えるようであれば精密検査の実施
尿検査
・血尿とストルバイト結晶の消失
┗水分不足だった可能性が高い(エコー検査・生活上の所見は無し)
→食事療法の継続 食事の管理・水分摂取の管理
今回の健康診断の費用
合計 5,940円(税込)
内訳(税別)
・診察料 500円
・尿検査 1,000円
・採血処置 800円
・血液検査 2,400円(CBC検査+尿素窒素・血糖値)
・処方薬(プレドニゾロン錠5mg 15錠 ※0.5錠/2日=60日分) 700円
今回の健康診断の処方箋
・プレドニゾロン錠5mg 15錠(ステロイド剤)
※60日分(1/2錠を2日に1回)


引き続きよろしくお願いするニャ!