こんにちは!アびです。
2023年11月に受診した、愛猫「テトラ」の健康診断の血液検査及び尿検査の結果を踏まえて、「ステロイド剤(プレドニゾロン錠)投与による緩和療法」及び「下部尿路対策の為の食事療法 」を実施した結果を見極める為の、1か月後の経過観察にいってきました。
この記事では、「テトラ」の経過観察で検査した内容とその診断結果、掛かった費用などを画像付きで公開しておりますので是非参考にしてくださいね。
↓2023年11月に受診した「テトラ」の健康診断の結果をまとめております。
今回の経過観察での検査項目について
今回は経過観察という事で、以下の検査を実施して頂きました。
・一般身体検査
・血液検査(CBC)
・尿検査
・エコー検査
今回の血液検査は、ステロイド剤(プレドニゾロン錠)の服用によって「炎症を抑えて好酸球の値に変化(改善)があるか」見極める為が目的となりますのでCBC(全血球検査)のみとなりました。
尿検査については、前回の尿検査の結果、アルカリ性に傾いていた尿のpHに基づき指示を受けた食事療法によって「尿のpHの値に変化(改善)があるか」を見極める為が目的となります。
一般身体検査
一般身体検査の結果です。
体重 3.60kg
体温 37.3度
視診 まぶたの裏側の充血は改善。
触診 特に所見なし。
聴診 心音に特に所見無し。
前回の健康診断(2023年11月)後、吐く回数がかなり少なくなりました。今までは多いときは1日に2回吐いたりしていましたが、1か月程度で2回程しか吐いていません。体重も以前より増えました。目の充血も無くなった上、目ヤニも少なく涙も無くなり目もぱっちり開くようになりました。
これらの評価については後述する「血液検査」の項目にて記載しております。
血液検査の結果
今回は、好酸球の推移の観察が目的の為、CBC(全血球検査)のみの検査となります。
検査結果はこちら。

白血球数が22000H/uLと減少しており、参考基準範囲に近づきました。特に好酸球が参考基準範囲内となり、改善が見受けられます。
前回の血液検査(2023年11月)の結果を踏また先生の意見の元、ステロイド剤(プレドニゾロン錠)による緩和療法を1か月間(1日1錠を30日間・今回は受信日の都合上27日間)続けました。その結果、アレルギー反応に関与している好酸球が減少し(=炎症が抑制し)吐き戻し・結膜炎の緩和に繋がっているので、先生からは「緩和療法の効果が出ている」との見解を頂きました。
MEMO
・白血球数(リンパ球+単球+顆粒球の総和)
・顆粒球数(好酸球+好中球+好塩基球の総和)

「テトラ」の表情・毛ヅヤも以前より良く体調が上向いているように見受けられます
引き続き、ステロイド剤(プレドニゾロン錠)の投与し様子を見るとのことでしたが、「投与量を半分に減らして、また経過の観察を行いましょう」との指針を受けました。
NOTICE
・(プレドニゾロン錠をはじめとした)ステロイド剤にはデメリット(副作用)があります
尿検査の結果
尿検査は、正確な検査の為に当日朝一番の尿を持参します。今回も無事に採取する事が出来ました。
今回の検査結果はこちら。

pH6.5、蛋白反応(2+)、BLD(3+)、尿比重は1.051という結果でした。前回の健康診断(2023年11月)の時はpH8.0でアルカリに傾いていたものが改善しました。顕微鏡の画像でも、長方形の粒状物”ストルバイト結晶“はありませんでした。
参考に、前回の検査結果はこちら。

前回の尿検査(2023年11月)の結果を踏まえた先生の指導の元、食事療法(ご飯を「ロイヤルカナン ユリナリー S/O」のみに切り替え)を実践し続けました。その結果、pHが6.5になり(=ストルバイト結晶が無くなり)改善にに繋がっているので、先生より「食事療法の効果が出ている」との見解を頂きました。

直ぐに効果が出たのは大変喜ばしい事です
ただ、BLD(3+)の判定で、前回の尿検査の時には無かった血液が混じっている事が分かりました。いわゆる血尿の状態です。
顕微鏡の画像はこちら。

丸いドーナツ状の粒状物が赤血球です。前述した通り、ストルバイト結晶は消滅しておりますので、pHの値が改善されたのですが、血尿という新たな問題が発見されました。現時点では原因が分からない為、近日中に超音波検査(エコー検査)で詳細を調べて頂くことになりました。

大事に至らなければ良いのですが
超音波検査(エコー検査)の結果
尿検査の結果に基づき、後日ですが超音波検査(エコー検査)を実施して頂きました。
一部ですが、その時の画像がこちら。


膀胱・胃に所見はありませんでした。
腎臓も見た目はそこまでは問題ないけど、輪郭が少し凸凹していると説明を受けました。
先生の見解としては、
「実際は正直分からないんだけど、腎不全が起きたら色々な機能低下がおきる」
「腎臓の炎症が疑わしい=血液反応・蛋白反応に繋がる」
「(2023.11の健康診断時の)血液検査では腎機能の所見は無し」
ただ、血液の検査で腎機能は平気って判定になってはいるけど、腎臓は少し萎縮した場所があっても余力をもって働いているから数字が動くことがなく、数値に変化が生じた時にはある程度進行していて余力がなくなっていている状態になってしまうとの見解でした。
現状の状況を考慮し、経過観察として継続的に血液検査と尿検査は行いましょうとの提案を受けました。
今後も気にして欲しい所として、
・飲水量
・尿量
・尿の色
を注意しながらよく観察してくださいとの指導を受けました。
まとめ
今回の経過観察の結果
今回、「テトラ」の経過観察の結果、血尿という新たな問題が発生した為追加の経過観察が必要となりました。日常の「テトラ」の行動やしぐさにより気を配り、見守っていこうと思います。

MEMO
・血液検査 白血球(好酸球)に改善の兆候 → ステロイド剤による緩和療法の継続実施
・尿検査 pHは改善 → 食事療法による対策の継続実施
・尿検査 BLD3+ → 超音波検査の結果 腎臓に
今回の健康診断の費用
合計 9,625円(税込)
内訳(税別)
・診察料 × 2 1,000円
・尿検査 1,000円
・採血処置 800円
・血液検査 1,200円(CBC検査)
・エコー検査 4,000円
・処方薬(プレドニゾロン錠5mg 15錠) 750円
今回の健康診断の処方箋
・プレドニゾロン錠5mg 15錠(ステロイド剤)
※30日分(1日 1/2錠)



「投与量を半分に減らして引き続き様子を見る」との説明でした

引き続きよろしくお願いするニャ!