本日8月23日は、抗がん剤投与の2回目です。検査の結果、血液の状態(好中球・血小板の数)は基準をクリアしていたので、抗がん剤による治療をして頂きました。尚、2回目の抗がん剤はシクロフォスファミドで、1回目の抗がん剤はビンクリスチンでした。
ミクルの体調について
1週目の抗がん剤投与後、ミクルのコンディションは以下の通りでした。
(8月16日夜~8月23日朝)
・食欲 8月19日までは食欲は低め。嘔吐は無し。8月20日以降は食欲が回復。
※ウェットフードしか食べなかったが、ドライフードも良く食べるように。
・体調 疲れ・ストレスの影響か控えめ。食欲の回復と合わせてそこそこ活発に動く。
・排泄 ゆるい・ほとんど出ていない。8月21・22日は出ていた。がゆるい傾向。
・体重 4.40kg(8月20日計測。前週比-0.45kg)
治療後、食欲は回復してきました。喉が通るようになった事で治療開始前に著しく低下していた食欲が多少なりとも戻ってきたようです。
体調について、辛そうにして殆ど動かなかったミクルも、日が経過する毎によく行動するようになりました。ただ、走り回ったり、おもちゃで遊ぶようなことはありませんでした。
排泄については、食欲が戻るにつれて量が増えてきましたが、抗がん剤の影響か便がゆるい状態が続いています。
体重が大きく減少し続けているのがかなり気になります。8月に入って、食べる量が一気に低下してそれが原因なのは間違いなく、抗がん剤治療後の食欲が回復傾向にあるので何とか持ち直して欲しいと願うばかりです。

まずは食欲が依然と同じくらいに戻ってきてほしいと願うばかりです
血液検査・血液化学・免疫学検査の評価
1回目の抗がん剤投与後、血液検査・血液化学・免疫学検査の評価は以下の通りでした。
・貧血 若干の改善の傾向。
・白血球(好中球)充分増えてきている。
・血小板 充分増えてきている。
・赤血球 若干の改善の傾向。
・レチクロサイト 大幅に増えている。※赤血球の元
抗がん剤投与後は白血球や血小板は必ず減るが、数が上昇しているので骨髄抑制は解除を示してしていて、2-3日くらい前に骨髄抑制は最下点を迎えたと読めるとの事です。
骨髄に腫瘍細胞が侵入し置き換わる事で、赤血球・白血球・血小板を作る造血幹細胞が追いやられていたと推測が出来るとのお話でした。
・AST&ALT 肝臓の細胞レベルの障害を示す酵素が上昇
・血糖値 グルコース。興奮すると300程まで上昇するので問題なしとの事
・vf-SAA 猫の炎症の値 沈下はしていないが、改善傾向
AST&ALTはビンクリスチンの影響であがる事があるようです。薬剤性であれば一過性なので問題なく、上昇したままだと障害の疑いがあるので肝臓の細胞をとって検査をしますとの事でした。
ウイルス性の胃腸炎は免疫力が下がると発症しやすく、一番怖いのは敗血症(細菌による感染)だという事で、細菌に対する反応の有無の確認もして頂いております。結果、細菌に対する反応は殆どありませんでしたが、プライミング(炎症に対する反応)を示しているので、何かしらの感染が可能性があるかもしれないとの評価でした。

手洗い・消毒・清掃など今まで以上に、より行うように心がけました

ミクルの為に出来ることは何でもしなきゃね!
前回の抗がん剤投与の評価
1回目の抗がん剤投与の評価は以下の通りでした。
・肺付近にあった白い影が殆どなくなっている。が、少し影が残っている。
・相当量の腫瘍が減少。※腫瘍崩壊症候群が起きていた可能性有
この白い影が完全に無くなれば、基本的には完全寛解との評価との事でした。
初回で腫瘍が大きく減ったので、腫瘍崩壊症候群が起きていた可能性があるが、症状が出ていない状態なので今後も基本的には大丈夫なようです。腫瘍が相当小さくなった事で、次回以降の抗がん剤で腫瘍崩壊症候群になる可能性は低いとの事でした。
抗がん剤の副作用の影響度より、次回の抗がん剤の使用量を調整するようです。
今回の抗がん剤について
2回目の抗がん剤はシクロフォスファミドでした。シクロフォスファミド特有の副作用の説明を受けました。
・無菌性膀胱炎 血尿が出る ※猫はこの抗がん剤に耐性が強くほとんど症例が無い
もし血尿が出た場合、治癒法が無いので旧薬(その抗がん剤を使わない)するしかないとの事でした。

常にリスクと向き合い続けなければならないと感じました
まとめ
という事で、2週目の治療は終了しました。1回目のビンクリスチン投与が良く効いたとの評価で、私たちはそれを聞いて何とも言えない安心感を得ました。

引き続き応援よろしくニャン!
処方箋
・プレドニゾロン錠 ※ステロイド剤
1日1回7日分
・オメプラゾール錠 ※むかつき抑制
1日1回5日分(夜・最初の3日間 その後1日おき)
・マイトマックススーパー ※サプリメント(お腹の健康維持)
1日1回7日分
※シクロフォスファミドは、胃腸障害が出にくいため、セレニア錠(吐き気止め)は処方されませんでした。
使用した抗がん剤
・シクロフォスファミド
診療費用
・45,076円(税込)