EP4・愛猫のFeLVによるリンパ腫の抗がん剤治療(3週目)

猫のきろく

 本日8月30日は、抗がん剤投与の3回目です。検査の結果、血液の状態(好中球・血小板の数)は基準をクリアしていたので、抗がん剤による治療をして頂きました。尚、3回目の抗がん剤は1週目と同じビンクリスチンで、2回目の抗がん剤はシクロフォスファミドでした。

ミクルの体調について

 2週目の抗がん剤投与後、ミクルのコンディションは以下の通りでした。

(8月23日夜~8月30日朝)
・食欲 先週に比べて低下。特にカリカリ(ドライフード)を殆ど食べない。
・体調 ぐったりする事は無いが控えめ。おもちゃでほんの少しは遊ぶ程度。
・排泄 食欲が無いせいか便が少ない。尿は出ている。
・体重 4.40kg(8月27日計測。前週比̟̟±0kg)

  食欲は抗がん剤の影響か下がっていて、食べる気配が感じられませんでした。特にドライフードに興味を示さないようになってきました。ウェットフードも食べるは食べるのですががっつり食べる様子もなく。ちゅ~るもあまり食べなくなりました。(味は付けずに茹でた)ささみは好物でよく食べてくれるので、与えてよい程度の量をこの頃から毎日与え始めました。何か少しでも食べさせた方が良いと助言を頂いておりましたし、本当に食欲が落ちているので何んでも良いから食べて欲しい焦りもありました。

 活動も控えめ。動かないわけではないですが本調子からは程遠い状況。おもちゃには多少の反応を示すので、体を動かすことで食欲も出ればと思い、無理をさせないよう注意をしながら極力遊ぶことを心掛けました

 排泄については、食べる量が少ない結果排便も少量の日が続きました。この期間中は便はゆるくはなくコロコロっとした感じの硬さでした。

 体重については、先週より変動は無かったのですが見た目は徐々に痩せてきているように見えました。ピークの時の体重は5.6kg程あったので、こればかりは本当に心配でなりません。

アび
アび

毎日が不安で、眠れない日が多くなりました

アび妻
アび妻

とにかく何か食べて欲しくて試行錯誤の日々でした

血液検査・血液化学・免疫学検査の評価

 2回目の抗がん剤投与後、血液検査・血液化学・免疫学検査の評価は以下の通りでした。
 

・貧血(HGB)  若干の改善の傾向。(前回と同じ評価)
・白血球(好中球)減少しているが基準値内。
・血小板     減少している。
・赤血球     若干の改善の傾向。(前回と同じ評価)
・レチクロサイト 大幅に増えている。赤血球の元
・AST&ALT   共に減少。※ビンクリスチンによる一過性で上がっていた
・血糖値     グルコース。興奮すると300程まで上昇するので問題なしとの事
・vf-SAA     炎症の値 軽度だが残っている。

 血液検査で好中球と血小板の数が抗がん剤投与の基準以下の場合、血液の標本(末梢血塗抹検査)で血小板の数などを詳細を確認し、抗がん剤投与の判断基準とするようです。

 AST&ALTは抗がん剤であるビンクリスチンの影響であがる事があるようです。薬剤性であれば一過性なので問題ないとの事です。

前回の抗がん剤投与の評価

 2回目の抗がん剤投与の評価は以下の通りでした。 

 ・シクロフォスファミドの反応はまずまず(レントゲン画像上悪化は無い
 ・胸腺組織は大分小さくなっていると見て取れる
 ・抗がん剤の副作用の骨髄抑制は解除されている

 胸腺組織は通常はレントゲン写真では見えないとの事で、確認が出来るという事は腫瘍が残っているという事です。

 (白い影として見える部分が)腫瘍細胞なのかは細胞診をしないと何とも言えないようです。悪化の無い間は細胞診はせず、様子を見るとの事でした。また、レントゲン上に腎結石と思われる物が見えているとの事でした。

アび
アび

症状が悪化しないか何かと心配になります

今回の抗がん剤について

 3週目の抗がん剤はビンクリスチンでした。ビンクリスチンの特有の副作用は以下の通りです。

・末梢神経障害  胃腸(おなか)が動かなくなる。(便秘・腸閉塞の可能性)

 

次週からのプロトコールについて

 4回目以降は、多剤療法におけるプロトコールの選択となります。抗がん剤治療において何種類かあるプロトコールの中で先生と相談した結果、ノースカロライナの方が良いかなという事でありましたし、我々もそれが良いと思っていましたので、意見が合致したノースカロライナで進めて頂く事になりました。

アび
アび

知らないことだらけで色々と調べました

まとめ


 ということで、3周目の治療は終了しました。次回より、新たなプロトコール「ノースカロライナ」の抗がん剤治療の始まりです。

ミクル
ミクル

引き続き応援よろしくニャン!

処方箋

・プレドニゾロン錠 1日1回7日分 
  ※ステロイド剤
・セレニア錠    1日1回3日間
  ※吐き気止め
・オメプラゾール錠 1日1回5日分(夜・最初の3日間 その後1日おき)
  ※むかつき抑制 
・プロナミド錠   1日2回7日分(朝夜 1/2錠ずつ)
  ※胃腸(おなか)を動かす薬

  ※プロナミド錠は、ビンクリスチンを投与された時に出る薬で、ビンクリスチン特有の副作用を緩和する為に処方されます。

 

使用した抗がん剤

 ・ビンクリスチン

診療費用

 ・41,846円(税込)

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