EP5・愛猫ミクルのFeLVによるリンパ種の抗がん剤治療(4週目)

猫のきろく

 本日9月6日は、抗がん剤投与の4回目です。今週より「ノースカロライナ」のプロトコールの開始です。検査の結果、血液の状態(好中球・血小板の数)は基準をクリアしていたので、抗がん剤による治療をして頂きました。尚、4回目の抗がん剤はメトトレキサートで、3回目の抗がん剤はビンクリスチンでした。また、今回は癌を専門としている副院長がお休みという事で、代わりの獣医師に診療をして頂きました。

 ここの動物病院の抗がん剤治療においては、動物のお医者さんのがん治療で先端の日本小動物がんセンターのプロトコールを基準として進めているようです。私達は、前述している通り、「ノースカロライナ」のプロトコールを選択しております。

ミクルの体調について

 3回目の抗がん剤投与後、ミクルのコンディションは以下の通りでした。

(8月30日夜~9月6日朝)
・食欲 一週間を通して不振。9月5日は殆ど食べなかったドライフードをそこそこ食べた。
・体調 おとなしめ。ちょっとしんどそうな素振りも。少し遊ぶ程度。
・排泄 食欲が無いせいか便が少ない。軟便。尿は問題なし。
・体重 4.15kg(9月3日計測。前週比̟̟-0.25kg)

  食欲に関しては本当によくありませんでした。何かを出そうとすると食べる意志は示すのですが食べてくれません。特定の食べ物だけ口にするようになってきました。ささみは良く食べてくれるので、適量の範囲で極力与えるようにしました。(薬を混ぜていた結果なのか)食べなくなっていたちゅ~るもその時の気分で食べてくれるようになりました。総合栄養が多く摂取できるドライフードは相変わらず殆ど食べてくれません。動物病院に行く前日の9月5日の夜については、調子が良かったのかドライフードを食べてくれました。

 活動については相変わらずです。薬を飲む事に嫌気がさしてきたのか、調子が悪いせいなのか、この頃から特に朝、机の下に隠れることが多くなりました。帰宅後の夜なんかは普通に顔を出してくれました。活気づかせる為にミクルと遊ぶ事を心掛けましたが以前のように遊んでくれません。きっと抗がん剤治療がしんどいのでしょう。おもちゃに興味を示しても盛んに遊ぶようなことはありませんでした。

 排泄についてはも相変わらずです。食べる量が少ない分便も少量です。しかもまた軟便になってきました。おしっこは問題なく出ていますし、血尿が出ることもありませんでした。

 体重についてはやはり減っていました。週を追う毎に本当に見た目で分かるように痩せていきます。本当に気持ち的につらい日が続きます。気が滅入ってはいけないのは理解しているのですがどうにも心配がとまりませんでした。

アび
アび

とにかく元気になってほしい。ただただそれだけが願いでした

アび妻
アび妻

何を出しても食べてくれなくてくじけそうになりました

血液検査・血液化学・免疫学検査の評価


 3回目の抗がん剤投与後、血液検査・血液化学・免疫学検査の評価は以下の通りでした。
 

・貧血(HGB)  貧血気味。(3周目より悪化)
・白血球(好中球)減少しているが基準値内。
・血小板     減少している。
・赤血球     減少している。
・レチクロサイト 参考値内だが減少。基準値の下限に近い。赤血球の元
・AST&ALT   参考値内まで減少。※ビンクリスチンの影響なし
・vf-SAA     炎症の値 参考値内まで減少。

 貧血が進行していて、レチクロサイトの比率が20%という事でした。貧血があるにも関わらず上昇していなかったので、改善する注射(ダルベポヘチンの投与)をしたとの事です。  

 説明は無かったですが、赤血球・白血球・血小板が減少している事を考えると、骨髄抑制が発生しているのかもしれません。

前回の抗がん剤投与の評価

 3回目の抗がん剤投与の評価について特に説明が無かったので、現時点で抗がん剤治療を進めているにあたり、体調に関する質問・評価を求めたところ、以下のような回答でした。

・病変的には良くなっている
・胸にあったリンパ腫が少なくなって呼吸が楽になって体調が改善
・ご飯をよく食べてくれるというのが体調のバロメータ

 抗がん剤は、正常な増殖細胞に対してもダメージを与える為、消化器官も影響を受け気持ち悪くなる事で食欲が落ちるので、その為にむかむかを抑える為の薬(オメプラゾール)を処方しているとの事です。

ミクル
ミクル

担当医の副院長がお休みだったので、ちゃんとした評価が出来なかったのかニャン

アび
アび

詳しく聞けなかったのは若干の不安を覚えました

今回の抗がん剤について

 4回目の抗がん剤はメトトレキサートでした。メトトレキサートは副作用は強いものではないとのご説明でした。

アび
アび

もうちょっと詳しく聞けばよかった

病院側からのトラブルの申告

 今回、動物病院側より、血管に針を刺すのに手こずって何回か挿してしまって腫れてしまったと申告がありました。 


 腫れは一週間くらいで収まるとの事。それ以上ひどくなる場合は連れてきてくださいと言われましので、もし収まらなかった場合は直ぐに相談する事にします。

ミクル
ミクル

早く治るといいニャン

アび妻
アび妻

何事もなく治るといいな

 ※3日後には無事腫れが収まりました

まとめ

 ということで、4周目の治療は終了しました。食欲がない状態が続いており体重減少がとても気になる所ですが、抗がん剤治療にミクルの延命を委ねた以上、強い気持ちと信じる心で奇跡が起きる事を祈り、ミクルと共に戦い続けます。

ミクル
ミクル

引き続き応援よろしくニャン!

処方箋

・プレドニゾロン錠 ※ステロイド剤
  1日1回7日分 
・セレニア錠    ※吐き気止め
  1日1回3日間 
・オメプラゾール錠 ※むかつき抑制
  1日1回5日分(夜・最初の3日間 その後1日おき) 

 2週目のシクロフォスファミドと同じ処方箋でした。

使用した抗がん剤

 ・メトトレキサート

診療費用

 ・41,556円

タイトルとURLをコピーしました